集計期間 2019年~2021年3月 (単勝オッズ200倍以上の馬は除外)
中山競馬場の種牡馬ランキング
まずは通年のランキングからご紹介します。(機会数20以上対象)
好走率を重要視して、複勝率が優秀な順にランク付けしてあります。
通年 芝ランキング
通年 ダートランキング
競馬歴の長い人ほど、また時代の転換点みたいなものが訪れていることを感じたのではないでしょうか。
芝は特にキンカメ、ディープの子供世代の種牡馬が多数ランクインしていますね。
トップ10には芝はキンカメ系が4頭ランクイン、ダートはアメリカ血統系が5頭ランクイン。
ダートではキングカメハメハ自身と、ダート種牡馬界の新星・キンカメ系のホッコータルマエが8位にランクイン。
ホッコータルマエは複勝回収率182という驚異の数字。中山に限らず、未勝利ダートの中距離戦なら人気を見ないで黙っておさえるレベルの種牡馬です。
4月の中山競馬場 種牡馬ランキング
それでは本題の4月限定の種牡馬ランキングをご紹介します。(機会数10以上対象)
4月 芝ランキング
通年ランキングとの大きな違いは、1位にランキングしたキングカメハメハと2位にランキングしたハービンジャーをはじめ、今の流行血統の1世代上の種牡馬がランクインを増やしていること。
春の中山開催後半にあたる4月は馬場も荒れてくるので、スピード・瞬発力だけの勝負にはなりません。
血統が更新されるたびに時代にあった能力を有する馬が生き残るのがサラブレットの運命です。
しかし、芝が荒れてタフさが要求されると、かえって少し古いぐらいの血統がフィットしてくるようですね。
4月 ダートランキング
通年ランキングで上位を占めていたアメリカ血統系の種牡馬が姿を消し、ブラックタイドやグランプリボス、それにゴールドアリュール系がランクアップしてきました。
これは当然オープンや重賞で活躍しているのではなく、未勝利や1勝クラスの下級条件で稼いだものです。
一昔前にかの有名な『金満血統王国』にて「未勝利B」「400万下B」という概念が発表されました。
ある程度の実力馬が未勝利を抜け出し、出がらしのように負け残った馬たちによって春から夏前にかけておこなわれる未勝利戦や下級条件戦を「B」と表現したのですが、それと同様のことがおこっているのです。
ブラックタイドもグランプリボスも産駒は立派な馬体を持て余し気味の傾向があります。
仕上がりが遅れて4月頃にやっとデビュー2戦目、3戦目をむかえるタイプが、「B」なアメリカ血統系をおさえて好走しているのです。仕上がり早のアメリカ血統系で力がある馬は勝ち抜けた後ですからね。
中山のダートはアメリカ血統!と盲信せず、4月の下級条件は負け残ったアメリカ血統より、叩いて上り調子の仕上がりが遅めのダート血統に注目してみましょう。
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