目次
冬の中京ダート1800mオープンクラスの特徴
コースの特徴
スタート地点はホームストレッチの真ん中より左寄り。上り坂の途中がスタート地点となる。一周目のゴール板前を過ぎて1コーナーへ。1~2コーナーはほぼ平坦。向正面直線に入り、しばらくは緩い上り坂。残り980m地点から緩やかな下り坂に入る。3~4コーナー部分はすべて下り坂で、最後の直線へ。ゴール手前380m地点より220m地点にかけては高低差1.8mの急な上り坂。勾配は1.14%で、中山競馬場ダートコースに次いで傾斜がきつい坂が設けられている。ラスト220mはほぼ平坦。ダートコース全体の高低差は3.4m。最後の直線距離は410.7m。東京競馬場に次いで二番目の長さとなった。(JRA-VANコース解説より)
冬開催(12月・1月)の特徴
太平洋側に位置する愛知県・豊明市にある競馬場。県内でも雨が少ない地域でああるが、冬はなおさら。典型的な太平洋岸気候区であり、冬は雨が少なく乾燥している。
この5年間でオープンクラスのダート1800m戦はすべて良馬場でおこなわれました。乾燥した力のいるダートで、本当のパワーが問われます。
オープンクラスの特徴
冬の中京ダート1800mでおこなわれるオープンクラスのレースは、12月のチャンピオンズカップ(GⅠ)と1月の東海ステークス(GⅡ)の2レースだけです。
それゆえ上位人気に支持されているのはいずれも圧倒的実績と近走内容がある馬ばかり。
オープンクラスで1番人気の成績は、勝率・連対率・複勝率すべて高くなっています(全体平均勝率約33%)。
この条件では「まず1番人気からどう買うか」から考えた方が賢明です。
※3勝クラスはこの条件で機会数1回しかなく、そこで1番人気馬(マリオマッハー)が勝利しているので100%になっています。
好走データ
冬の中京ダート1800mのオープンクラスが得意な騎手
さすがに母数が少ないので、参考になるデータにはなっていません。
1位の古川はテイエムジンソクでの数字です。騎手より馬を中心に見るべきでしょう。
冬の中京ダート1800mのオープンクラスが得意な種牡馬
こちらも騎手同様にテイエムジンソク効果でクロフネが1位です。
4位にはゴールドアリュール、5位アグネスデジタル、6位キングカメハメハと続き、上位は芝ダート兼用種牡馬が並ぶイメージでしょうか。
冬の中京ダート1800mのオープンクラスの好走枠
1枠と8枠の成績が特に悪いです。
8枠で負けた馬には去年のチャンピオンズカップに出走したクリソベリル(1番人気4着)がいますが、人気馬と言えるのはその1頭のみ。
「8枠に入った馬は絶対に消し!」と言い切ることには疑問ですが、強気で買う理由にもなりません。
中山に次ぐ急坂と東京に次ぐ直線の長さに加え、冬の乾燥したパサパサのダートという能力の限界を試される舞台。そこでトップレベルの実力馬が鎬を削ることになるので、極端な内枠・外枠からスタートすることによる僅かな不利が結果に反映されてしまうのかもしれません。
4枠・5枠あたりの中枠の成績が良いこともその証拠でしょう。
冬の中京ダート1800mオープンクラスで前走激走した馬・凡走した馬は買えるのか
前走激走馬は買えるのか
前走コースを問わず、9番人気以下で2~6着と好結果を残した「激走馬」の成績です。
過去5年でこの条件に該当する馬は11頭。
馬券になったのは2017年の東海ステークスに出走したモルトベーネ(12番人気・単勝オッズ96.3倍→2着)とメイショウウタゲ(10番人気単勝オッズ59.6倍→3着)の2頭です。
今走も引き続き中穴ぐらいのオッズならヒモにいれてみたいですね。
前走激走後に人気になった馬も2頭います。
前走チャンピオンズカップを9番人気で4着したアンジュデジールは、
次走東海ステークスで3番人気に推され、9着と大敗しました。
もう1頭も前走チャンピオンズカップを10番人気で3着したアスカノロマンで、
次走東海ステークスを2番人気ながら、8着に敗れました。
アンジュデジールはチャンピオンズカップを逃げ粘り、アスカノロマンはチャンピオンズを2番手先行から粘っていました。しかも上位を差し追い込み勢が占める中でのレースだったので、より評価が高まったのでしょう。
しかしその分消耗も激しかったか?
いずれにしろ前走激走後に人気になった馬は買い難いところがあります。
前走凡走馬は買えるのか
買うのは難しいです。
複勝回収率は100%を超えているので下の条件に当てはまる馬をとりあえずおさえるという手はありますが…。
前走4~10番人気で人気以下の着順に沈んで、今走さらに低評価で出走した条件に当てはまったのは12頭。0-1-1-10と2頭が馬券内に。
このうち1頭はインティ。
単純に前走凡走馬という見方ではない視点を探してみましょう。
特記事項:前走地方交流重賞でそこそこ人気の馬を狙え!
前述のインティのように、前走地方交流重賞を走ってきた馬が多いのもこの条件の特徴です。近5年のこの条件でのべ132頭中30頭、約23%が前走地方交流重賞でした。
このうち前走か今走が1番人気ではなく、また大穴でもない「そこそこ人気の馬」に注目してみましょう。
前走交流重賞で2~5番人気だった馬が、今走6~10番人気だった時の複勝率は100%です。しかしこの該当馬は近5年で3頭しかいなかったので、2~10番人気まで広げると該当馬は10頭に増えます。
冬の中京1800mの重賞は、前走地方交流組のそこそこ人気馬が狙い目です!
有効な予想テクニック
本命決定の際に活用
上位人気で同時期の同コース実績があれば信頼度はさらに高まります。
ヒモ穴決定の際に活用
最近の該当馬柱例
上記のデータに含まれない2015年1月25日(日)中京11Rダート1800m 東海ステークス(GⅡ)に出走したナムラビクターの馬柱です。
前走チャンピオンズカップを8番人気で2着と激走。
そして今走は一気に人気があがり、単勝オッズ2.8倍の2番人気での出走となりました。まさに期待できない前走激走馬の典型例ですね。
結果、ナムラビクターは先行するも11着と大敗しました。
基本的には買える人気馬を1列目・2列目に配置して、3列目に前走激走した中穴馬、前走地方交流重賞でそこそこ人気していた中穴馬を配置するという組み立てが良さそうですね。
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