【今日の思い付き】前半3Fタイムの捉え方がズレていた?

前半3Fは専門紙記者による人力集計

前半3Fは専門紙の馬柱に記載されている。
レースラップタイムはJRAから公式発表があるが、レースラップはその区間の先頭の馬のラップ。
それぞれの馬ごとのラップは公式発表がない。
なので競馬新聞の記者、各馬ごとに先頭から何秒差かをストップウォッチで計測して馬柱に記載しているという。

大変な苦労をして蓄積されたデータなのである。
だからなのか、スポーツ新聞競馬面の馬柱には前半3Fタイムが載っていないことがほとんど。

ちなみにnetkeiba.comの馬柱だと、騎手名の下にある37.4というのが前半3Fのタイムだ。
(netkeibaはデイリースポーツと提携しているので、馬サブローのデータが反映されているのかな?)

netkeiba.comの馬柱より

ペースを予想しようとして陥っていた思考

当初私は、この前半3Fを用いてレースのペースを予想しようとしていた。
ペースが分かればそのペースが得意な馬を買えば良いのだ、という発想。

出走馬の前半3Fの平均タイムにクラスや距離で係数をかけたり、クラス別の平均前半3Fタイムに出走馬の脚質ごとに補正をいれてみたりといろいろ試行錯誤をしたのだが、なかなか実際の前半3Fタイムと同じ数字が導き出せない。

しかしやがて、ようやくそれらしい前半3Fの予想が出せそうな計算式を作り出せた時は興奮した。
これで展開が分かる、どの馬がどれくらいのペースで逃げるのかわかる!と思ったが、結果は全く異なっていた。

前半3Fのタイムは予想したものと大きく違ってはいなかった。
しかしその中身はバラバラであった。
人気の逃げ・先行馬が順当に先行しているときもあれば、前走ダートで差し損ねていた馬が芝で逃げ切っていたり。

結局前半3Fタイムが分かったところで、それは数字上の平均でしかなく、「どの馬が逃げるか」「どの馬がどれくらいのペースで先行するか」といった実際の展開とはまったく結びついていなかったのだ。

ならば結果と直接結びつけて理論構築するほうがよいのでは

前走3F予想→それをもとに展開を予想→展開予想をもとに結果を予想

前走3F予想からはじめると、馬券を買うまでに3つの予想を経なくてはならず、これでは馬券が当たっても外れてもどこに原因があるか分からない。

というか、そもそも「展開予想をもとに結果を予想」の部分に無理がある。
展開なんて誰にも分らないのだ。
先日のNHKマイルカップで3番人気の逃げ馬バスラットレオンがスタート直後に落馬したが、これを予想して当てた人間なんていないだろう。もしいるならばそれは予想ではなく予言だ。

バスラットレオンの例は稀だとしても、前走逃げ馬が普通に出ても逃げなかった、追込馬が先行している、なんていうことはザラである。これは展開予想の限界をあらわしているように思う。

ならばいっそ「今走出走馬の前半3F平均が●●の時は、××という特性がある馬を買う」としてしまえばよいのではないか。
前半3Fを展開予想と結びつけるのではなく、結果と結びつける。
出走馬の前半3Fの平均が、実際そのレースで記録された前半3Fと乖離していても関係ない。

レース発走前にすでにデータとして存在している前半3Fのみを結果を結び付けることで見えてくる好走馬の共通項、凡走馬の共通項があるのではないか。

自分自身も頭の中をうまく明文化できていないが、そんな感じの試みをしてみようと思う。

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