前半3Fと後半3Fが同じになった馬がいる
前走を前半3Fと後半3Fがほぼ同じタイムで走った馬は活躍している気がする。
前半3Fとは、スタートから3F(ハロン)。つまりスタートから600mのタイムのこと。
後半3Fとは、ゴールまでのラスト3F。同様にゴールまでのラスト600mのタイムのこと。
つまりスタートしてすぐの600mと最も疲れているであろうラスト600mが同じタイムであることに何か馬券の手がかりがあるのではないか、というのがこの研究のテーマ。
ちょっと話がずれるが、オルタナティブな予想の発想の根幹にあるのは、展開を予想してもその通りにはならないという諦めだ。逃げ馬が出遅れる、出遅れなくても引っ張って控えることなど日常茶飯事。
差し追込馬ばかりだから先行馬を軸にしたら、今まで一度も逃げたことのない馬が逃げ残って1着。どの新聞の厩舎コメントにも「前に行くつもり」と書いていないし、それを予想している記者もいない。
「関係者の秘密情報」で稼いでいる悪人がいるのならばぜひそれを教えてほしいところだが、おそらく、多分、きっとそうではないので、「ゲートが開いたら何故か好スタートで、道中も馬がやる気だった」としか本人たちも言いようがない現象なのだろう。
もしかしたら走っている馬ですら「なぜか今日はスイスイ走れる」としか感じていないのではないか。
すべて計算通りの勝利、なんていうのはごく一部で、大多数は「なぜか馬がよく走った」としか言えないのではないか。
なので今回のレース展開はどうこう、という予想ではなく、「前走こういう結果の馬は良く走るよね」という予想法しかない気がしている。それがレースそのものとは関係ない、部外者からの視点、オルタナティブな視点で馬券を買おうという試みをしている理由だ。
なので、この前後3Fが好走の目印だとしたら、とても分かりやすくて良いなあという話。
前半3Fのタイムはどこで調べる?
後半3F(上り3F)はすべての馬柱に掲載されていると言ってよいだろうが、前半3Fが載っている馬柱は限られている。
(ここでいう前半3F、後半3Fはレースラップではなく、その馬自身が走ったタイム。)
スポーツ新聞競馬面の馬柱には掲載がないことが多く、競馬専門紙には掲載があることが多い。
地方競馬では掲載が一紙もない。前半3Fのレースラップすらない競馬場もある…がそれは別の話。
web媒体でいうと、ハイブリット競馬新聞やnetkeiba.comなどの有料版で前半3Fと後半3Fが馬柱に組み込まれた状態で見ることができる。私はnetkeiba.comを使っているので、以降の参考画像はすべてはnetkeiba.comのものだ。
前後3Fがほとんど同じタイムで走っている馬を見てみる
ラストマン7着。
勝ち上がっている馬はダメ?今走距離延長はダメ?
どんどん見てみよう。
ダッチマン1着。
先行している馬の方が良いのかな?
距離延長してるけど大丈夫そう?
ダノンマジェスティ6着。
ラストマン同様前走1着だったが、こうなると前走1着馬はダメなのか。
タシロ2着。
前走先行している馬。距離短縮研究の対象にもなりそうだが、とりあえずそれについてはそのうち。
1.2差負けだが、1着と2着の差が0.6差と1着馬が抜けていたレースのよう。
2着との差は0.6しかない。着順のわりに着差がついているときはそこまでチェックすべきか。
とりあえず負けた着差の基準を0.6秒差以内(1着が別次元の馬だった場合は2位基準)と仮定してみる。
さて、ここまでの好走例がダートばかりなので、芝でも好走できるのか探してみる。
エフティイーリス1着。
芝でも通用しそう。他にもいくつか芝での好走例がでてきたので、芝とダートの差を分けずに進めていこう。
今回の仮定
珍しいレースを発見。前後半3Fがほぼ同タイムの対象馬が3頭並んでいた。
気になる結果は…
ココフィーユ 16着
アルミューテン 3着
ペイシャドリーム 2着
何が差をわけたのか。
やはり前走の負けっぷりだろうか。
ココフィーユだけ0.9秒(2着との差も0.8秒)。
ただ映像を見ると4角5番手で先行して、直線で行き場をなくして脚を余したようには見えた。
だからこのレースも5番人気に推されたのだろう。しかし、そういう事象は考えだしたらきりがないので、今回はあくまで着差で条件付けしよう。
前走コースとか、2走前の距離もあまり関係ないのか。
逆にいえば、11番人気・12番人気の馬を見つけられるというのならば、これは強力な手掛かりになる。
研究のし甲斐があるというものだ。
ともかく今回はこの条件でいってみよう。
「前走の前半3Fと後半3Fの差が±0.3秒以内」
「前走先行している」
「前走1着ではない」
「前走着差が(実質)0.6秒差以内」
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