距離短縮について考える【#01】

距離短縮に我々は何を求めているか

距離短縮を考える。
今回走るレースの距離が前走より短い距離である場合を距離短縮であるという。

馬は今から走るレースの距離を知っているのだろうか。

何となく分かるという関係者もいれば、わかりようもないという関係者もいる。

たぶん人と動物が会話できるようになってはじめて解決する問題のひとつだろう。

そうしたらようやく競馬の八百長問題も決着するかもしれない。

競馬沼に沈んだ人間がそんなこと口にしてどうするんだという話だが。

ともかく競馬予想する側の我々にとって、距離短縮とは何なのかを考える。

距離短縮の馬を見つけたときに期待するのは、「前走最後の100mでバテちゃったけど、今回ぐらい短い距離ならバテずに走り切れるんじゃないか」ということであり、基本は「前走惨敗からの巻き返し」だ。

「いやあ前走強い勝ち方だったなあ。2000mであれだけ強いなら、一度も走ったことないけど1600mならもっと強いはずだ!」とはならないわけで、「2000mであれだけ強かったけど、未経験の1600mで同じだけの強さを発揮できる保証はないな…」というのが真っ当な人間の考え方というものだ。

つまり私たちは「穴馬発見器」として距離短縮条件は機能してほしいわけである。

となると、前提条件として仮に「単勝オッズ10倍以上」と想定してみようか。

それに前走距離が長くてバテたかやる気をなくしたかした馬を見分けるためにも「先行して負けた馬」が良いだろう。道中チンタラ追走しての後方ママでは、距離が長くてバテていたのかどうか分からない。きちんとそれなりに先行できるくらい脚を使った馬を対象にするために「3角5番手以内」ということも条件にしよう。

とりあえず今回は「芝」で話を進める。「ダート」で違う結果が出るかどうかは不明だが、同じだったら同じだったということで。距離ごと、競馬場ごと、季節ごと…条件を細分化すればキリはないが、得てしてこういうのは大枠で掴んだ方が使いやすさもあるもの。

予想の道具を考え直したおかげで、かえって使い難くなっても本末転倒である。

距離短縮で買える条件を探ってみる

2021年1月17日(日)中山7R 4歳以上1勝クラス 芝1600m

まずは距離短縮の先行馬で穴をあけた馬をさがしてみたところ、2021年1月17日(日)中山7R 4歳以上1勝クラス  芝1600mに出走したアドマイヤチャチャがいた。

気になったのは、短評の「好位一杯」。

ちなみに馬柱はnetkeiba.comの有料会員版。提供元はデイリースポーツ?馬三郎?ともかくここの短評で一杯になっている方が良いだろう。

「前走は長い距離でバテちゃったけど、今回ぐらい短い距離ならバテずに走り切れるんじゃないか」という今回の前提を端的に表している。「一杯」。はじめてこの言葉を好意的に捉えているかもしれない。

前走先行して一杯になった距離短縮馬。

良さそうだけど、ちょっとシンプル過ぎるか?これに当てはまる馬柱を探してみよう。

2020年12月26日(土)阪神11R GⅡ阪神カップ 芝1400m

これは昨年の阪神カップで2着に逃げ粘ったマルターズディオサ。
2000mから1400mへの距離短縮。前走逃げて一杯。条件を満たしている。

買える距離短縮の条件:仮説1

ひとまずここまでの条件をまとめてみよう。
「単勝オッズ10倍以上」
「前走バテた先行馬が距離短縮」

この条件に当てはまる馬をもっと探してみよう。

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