小倉ダート1700m│冬の未勝利クラスを攻略する(騎手・種牡馬・枠・鉄板軸・大穴馬)データの見方と再解釈・優勝馬の見つけ方

冬の小倉ダート1700m未勝利クラスの特徴

コースの特徴

【ミドル~ハイペース】 【ダートスタート】 【コーナー4つ】

スタート地点は正面スタンド前直線の右端。4コーナーの出口からの発走で、最初の1コーナーまでの距離は約343m。1~2コーナーは上り坂で、途中にダートコースの最高位部分を通過。ちなみに小倉ダートコース全体の高低差は2.9m。3~4コーナーはスパイラルカーブ。最後の直線距離は291m。(JRA-VANコース解説より

冬開催(1月・2月)の特徴

関門海峡に面した福岡県・北九州市にある競馬場。瀬戸内海気候と日本海気候それぞれの中間的な気候。冬は曇天が多く、雪が降ることも。
降雨日数は関東のおよそ2倍ほどになります。

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける馬場状態割合
馬場状態 発生率
15.4%
やや重 42.6%
21.6%
不良 20.4%

この5年間で未勝利クラスのダート1700mは良馬場でおこなわれることが一番少ないです。
一番頻度が多いやや重ぐらいなら、そこまで結果に大きな影響を与えませんが、不良馬場になると差し・追い込みはまったく馬券になりません。

未勝利クラスの特徴

明け3歳のダート未勝利戦だけあって、前走芝のレースに出走していた馬はそれなりにおり15.9%。
しかし、冬の中山ダート1200m 未勝利戦における前走芝レース率30%に比べれば、さほど多くは感じません。

中山ダート1200m│冬の未勝利クラスを攻略する(騎手・種牡馬・枠・鉄板軸・大穴馬)データの見方と再解釈・優勝馬の見つけ方

2021-01-19
過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける1番人気の成績
  勝率 連対率 複勝率
新馬戦
未勝利クラス 31.7% 56.1% 75.6%
1勝クラス 35.0% 55.0% 70.0%
2勝クラス 30.0% 40.0% 40.0%
3勝クラス 0.0% 0.0% 50.0%
オープンクラス 0.0% 0.0% 0.0%

未勝利クラスの1番人気の成績は、おおよそ全体平均と同じくらい。
若干1着より2着が多くなるのかなという印象です。
※この条件で新馬戦はおこなわれていません。

好走データ

冬の小倉ダート1700mの未勝利クラスが得意な騎手

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける騎手勝利ランキング(機会数10以上)
  勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1位 北村友一 26.7% 40.0% 53.3% 65% 99%
2位 藤岡康太 23.8% 23.8% 38.1% 122% 66%
3位 秋山真一郎 18.2% 18.2% 27.3% 55% 44%

北村友一騎手はもう第3場を卒業した感があるので、実質藤岡康太騎手がこれからのトップでしょうか。
勝ち星こそないためランクインなりませんでしたが、注目は団野騎手。3位秋山騎手以上の騎乗数ながら、連対率28.6%で複勝回収率は102%。今後馬質が上がっていくことで、一気に勝ち星を増やす可能性を持った騎手です。

今回の条件に限らない、冬の小倉競馬場における騎手ランキングを分析した記事もあるのでよろしければご一読ください。意外な穴騎手がいました。

小倉騎手ランキング│冬の小倉レース別に騎手を攻略する(朝イチ・午前・午後・メイン・最終)データの見方と再解釈・優勝騎手の見つけ方

2021-01-22

冬の小倉ダート1700mの未勝利クラスが得意な種牡馬

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける種牡馬勝利ランキング(機会数10以上)
  勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1位 クロフネ 19.0% 42.9% 47.6% 67% 64%
2位 パイロ 10.0% 20.0% 40.0% 36% 105%
3位 ジャスタウェイ 10.0% 20.0% 30.0% 16% 35%

クロフネの成績が抜けています。
パイロ、ジャスタウェイもしっかり人気なりに走りますが、人気以上に走れていません。
そういう意味では、4位のベルシャザール(複勝回収率465%)・8位スマートファルコン(複勝回収率148%)に注目。人気薄の産駒を複数頭馬券内に送り込んでいます。

冬の小倉ダート1700mの未勝利クラスの好走枠

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける枠別成績
  勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 7.6% 18.2% 22.7% 272% 93%
2枠 1.4% 9.7% 18.1% 2% 76%
3枠 10.7% 18.7% 21.3% 76% 72%
4枠 9.5% 14.9% 20.3% 49% 45%
5枠 17.1% 22.4% 30.3% 426% 109%
6枠 3.8% 7.6% 16.5% 28% 60%
7枠 1.2% 11.1% 21.0% 4% 140%
8枠 3.8% 8.8% 13.8% 38% 44%

5枠が飛びぬけて好成績です。
1番人気から16番人気まで勝ち馬がいます。
真ん中枠ということで、先行するにしても差し、マクるにしてもちょうど良いのが好走の理由でしょう。
基本小倉のダートは4角までにどれだけ余力をもって好位で回ってこれるかの勝負です。極端な内外枠にはいった馬は好位をとれないか、好位をとるのに多少なりとも脚を使わざるをえません。そうしたことが真ん中枠有利の傾向となっているのでしょう。

冬の小倉ダート1700m未勝利クラスで前走激走した馬・凡走した馬は買えるのか

前走激走馬は買えるのか

前走コースを問わず、9番人気以下で2~6着と好結果を残した「激走馬」の成績です。

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mにおける前走9番人気以下で2~6着になった馬の成績
単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1.0~49.9 10.0% 25.0% 40.0% 180% 120%
50.0~99.9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
100.0~ 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走逃げて激走した馬の成績は悪く、それを除けば単勝回収率225%・複勝回収率150%まで上昇します。
前走逃げ以外で激走し、今走も極端に悪いオッズでないようならしっかり狙いたい数字です。

前走凡走馬は買えるのか

前走上位人気でない上に人気より負けている。しかも今走はさらに人気がない。
そんな前走凡走馬は軒並み低い数字がでています。
はっきり言えば、単に前走凡走しているからとうだけで馬券を買うのは難しいです。

過去5年における冬の小倉競馬場 未勝利クラス ダート1700mで前走4~10番人気で人気以下の着順に負けた馬が、前走より悪い人気で出走した時の成績
単勝オッズ 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1.0~49.9 2.3% 2.3% 9.3% 19% 44%
50.0~99.9 3.7% 3.7% 3.7% 343% 57%
100.0~ 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

単勝オッズ50~99.9倍の馬の単勝回収率は300%を超えているのは、14番人気で勝利したチェインストーリー1頭によるものです。
チェインストーリーは不良馬場での勝利。前走は福島ダート1700mの新馬戦でタイムオーバーで負けていました。
血統(不良馬場のカジノドライブ)とか調教(坂路加速ラップ&直前追切3Fタイム全体3位)からアプローチしないことには…。
ただ回収率だけを根拠に勝っていては、お金はもとより精神的に耐えきれないと思います。

特記事項:重馬場の小倉ダートを単走で追い切った馬は買うな!

小倉ダート1700mの未勝利戦に出走するにあたり、滞在競馬の場合、小倉競馬場のダートコースを使って最終追切をすることがあります。

しかし、以下の条件がすべて揃った時は危険です。

倉競馬場のダートコースで直前追い切り
調教時の馬場状態が重馬場・不良馬場

なり

この時の成績は、0-2-0-31。 ※近5年データ
勝率0.0%、連対率6.1%、複勝率6.1%。
単勝回収率0.0%、複勝回収率29.4%。

調教欄チェックの際は、馬場状態にも注意してみてください。

有効な予想テクニック

本命決定の際に活用

【5枠の上位人気馬】 【PCIロング】 【PCIショート】 

前走距離が今走±100mで、PCI(ペースチェンジ指数)的に不利な展開で好走した馬を狙っていける舞台です。
あわせて中枠の実力上位馬を中心に検討していけます。

ヒモ穴決定の際に活用

【前走逃げ以外の戦法で激走した馬】

最近の該当馬柱例

2020年2月16日(日)小倉2Rダート1700m 未勝利クラスに出走したオメガドラゴンブラックトマホークの馬柱です。

オメガドラゴンは前走のタイムも良く、調教も問題のあるものではありませんでした。さらに3番人気に支持されている&好走枠の5枠に入ったということで、軸としての信頼度は高いです。さらに同じく好走枠に入ったブラックトマホークも4番人気ということでこちらも注目したいところですね。

結果、オメガドラゴン2着、ブラックトマホーク3着と揃って馬券内に好走しました。

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